2024年、今年最初の野鳥観察は野川公園に決めました。最近、51種類目の初見の野鳥が見れていないことに気づき、そろそろ見たいと思っていたところ野川公園ではイカルに会えると知って決めました。
野川公園も野鳥観察をするにはおすすめとネットでも評判でした
最寄駅は西武多摩線の新小金井駅。徒歩15分程度のところに野川公園があります。多磨駅からも徒歩15分で行けるらしいですが、新宿方面から来る人は新小金井駅で降りることになりますね。
新宿駅から中央線に乗ってJR武蔵境駅で下車、西武多摩線に乗り換えます。野川公園は東京都小金井市、三鷹市、府中市、調布市の区境あたりにあるという珍しい公園
新小金井駅に到着しました。こぢんまりとしたどこか温かく懐かしい駅舎。
改札を出たらすぐに踏切を渡り、”くりのみ街”という商店街のゲートをくぐります。
住宅街の中を15分歩いていきます。
新小金井駅から歩いてくると野川公園の北門に到着します。
北門の住所は小金井市東町1-7。野川公園の公式HPに記載の住所は三鷹市大沢6-4-1になりますが、こちらは正門近くのサービスセンターを示すので、野鳥観察するには北門を目指しましょう
公園入口すぐの案内板で野鳥の情報を入手できます。
事前情報通りばっちりイカルがいる。ビタキたちに縁がないため会いたい。ガビチョウ、オオタカも初見になるので会いたい!楽しみ。
野川公園のMAPを確認します。野川公園の前身は、国際基督教大学のゴルフ場の一部だったということで敷地面積40万㎡と広大(東京ディズニーランドは51万㎡)!
自然観察園は9:30開園でまだ開いていないのでまずはすぐ目の前にあるバードサンクチュアリの観察窓を覗きます。
バードサンクチュアリ&観察壁がありますよ
体が勝手に観察窓に引き寄せられます。写真に収められませんでしたが、ちょうど真上をオナガの群れがゆらゆらと飛んでいくのが見えました。
逆光だったので真っ黒でしたが、清澄庭園で見たオナガの姿、飛び方、鳴き声が同じだったのですぐわかりました。撮影できず残念!
こういう掲示はありがたいですね。
168cmの私にとってこちらの観察窓はちょっと低いかな。中腰の体勢で覗くも長い時間同じ姿勢でいることができず、いろんなポーズを取って覗きます。
突く木がないのにコゲラがいました。
ヤマガラもいました!明治神宮での楽しかった思い出がよみがえります。
野川に沿って探鳥します
15分ほど観察壁で楽しんでから、いよいよ野川に沿って歩いて探鳥します。野川は多摩川水系の一級河川です。北門にあるくり橋~御狩野橋まで約1.26Km(Googleマップ調べ)の道のりです。
ひたすら一本川に沿って歩きます。
道に迷うことがないから楽チン。
野鳥観察会のご案内を見つけました。『緑の愛護ボランティアの会 野鳥グループ』主催かな。同じ趣味の方々がいると思うとうれしいですね。
おっと、来週の1月13日(土)と2月10日(土)に開催されるんですね。このブログを見つけれくれたら嬉しいな
野川を見つつ、木の枝も注視しながら進みます。また左手にある樹々にも野鳥の鳴き声がするので、割とゆっくり進みます。
低い枝が結構あるので、ぶつからないよう注意して歩きましょう
シジュウカラがたくさんいます。シジュウカラの楽園。もう何十枚もシジュウカラの写真を撮りましたが、ページの都合で一番良く撮れたもののみ掲載しますね。
途中、ほたる川がありました。魚たちが卵を産んだり、大水や水涸れのときに避難できるように作られたものとありました。
大切にしましょう。
すごくのどかでよい風景で、素晴らしき。散歩コースとしてはいやもう最高です。
川の水面をカワセミが中央線特快並みにビュンビュン通り過ぎていく。
ヒヨドリもあちらこちらで多く見かけます。
調布飛行場がすぐ近くにあるので、大小いろいろな飛行機が上空を飛んでいきます。
くり橋~御狩野橋の間にはこうした8つの橋があって川の向こう側に渡ることができます。
橋はたくさんあってもトイレは川沿いは北門にしかないので気を付けて!
カルガモがいました。カワセミと衝突しないようにねー。
わき水広場に到着。ここにもバードサンクチュアリがあります。
野川の左岸側にはその昔、古多摩川による侵食で作られた段丘崖の「国分寺崖線」があり(通称ハケ)、現在も段丘崖から流れ出す湧水が野川に流れ込んでいます。
ここではツグミに会うことができました。
ツグミに会うと冬の季節を感じます
しばらくバードサンクチュアリの柵に沿って探鳥していたら、茂みの奥からタヌキが出てきてびっくり。人慣れしているのか逃げません。
野生動物に決して触れてはいけません
東八道路の下をくぐります。野川探検も終盤に差し掛かります。
人見街道を渡る御狩野橋に到着しました。
野川は続きますが、ここから先は野川公園の外(武蔵野公園)になります
御狩野橋の真ん中あたりから今歩いてきた野川を望みます。
特徴のある聞き覚えのある鳴き声の方を見ると、やはりいましたホンセイインコ。
今来た道を折り返して自然観察園へ向かいます。
途中、キセキレイにあうことができました。
鮮やかな黄色がきれい
ビュンビュン、カワセミが低空飛行するのをただ通り過ぎるのを眺めているだけのところ、、
やっと1羽のカワセミが近くの枝に止まってくれた!!慌ててカメラを構えるも手前の枝をかわし切れない、オートフォーカスのピントが合わないなど大苦戦。
何枚かカワセミの写真を撮りましたが、これが最高の写真(涙)。もう少し先に行っても別のカワセミの写真が取れましたがなぜかボケボケで。。マニュアルフォーカスができるカメラが欲しい
自然観察園が開園したので行ってみよう
9:30開門時間をとうに過ぎてしまいました。もう何人か中に入っている様子でした。
『自然観察園で見られる植物』という詳しい案内板がありました。
アザミも植えられているそうなので、いつか「見ると人々の幸運を運んでくれる」というケセランパセランを見てみたい。
尾瀬にもあるんですが、地面の草木を踏んで傷めないよう木の板で組まれた道が敷かれています。
数少ない貴重な植物群落の学習の場として昭和63年6月に一般開放されました、とのことです。
定休日は月曜日です。ただし祝日の場合は翌日が閉園となるようです。開園時間は9時30分~16時30分までです。
思っていた以上に園内は広いです。
園内にはこんな池がいくつかあります。
道があるままに進みます。ヒヨドリやシジュウカラにたくさん会えます。コゲラも少し。メジロもいましたが、カメラに収められず。。
エナガの群れがいる木を見つけてカメラを向けるもすばしっこくてなかなか撮影できない。。そこへご老婦人のバーダーさんが声をかけてきました。
ご老婦人『何がいるのかしら?』
ちもと『この木にコゲラとエナガがいるんですよ、ほらあそこにいますよ!』
ご老婦人『まぁ、ほんと。かわいいわねぇ』
そのあと、そのご老婦人は団体で野鳥観察に来たらしく、団体のもとへ戻り、ひとりの男性との会話が聞こえてしまいました。
ご老婦人『あっ、ほら、あそこ。エナガがいるわよ!』
男性『ありゃぁ、シジュウカラって言うんだよ』
なんだか気まずい。私はその団体からそっと距離を置きました。。
ここでもキセキレイにあうことができました。湿地や水たまりで会うことが多い感じです。
さきほどの団体さんとは別のバーダーさんたちがたくさんいらっしゃる場所に着きました。
立派なカメラを携えたバーダーさんの近くに寄るのが気恥しい感じはしますが、私も探鳥スポットで狙いたく思い切って列に並んで双眼鏡を構えます。
「ホタルの里」。蛍は見たことがないので見てみたいですね。
探鳥スポットからジッと野鳥が出てくるのを待ちますが、ヒヨドリ以外一向に出てくる気配がありません。するとバーダーさん同士の会話が聞こえてきます。
バーダーさんA『イカルも最近少なくなったね。今年も数羽しか見てないよ』
バーダーさんB『おれ、ミソサザイ見てねえもん』
会話が噛み合っているかどうかはさておき、今年って、まだ1月7日なんですけど。。でもイカル、いるんですね。
ミソサザイという野鳥のことを知らなくて、「味噌サザエ」と聞き間違えました。味噌サザエで検索するとちゃんとミソサザイが出てきて、学習しました。
北地区のその他はどうでしょう
ひと通り自然観察園をまわって後にしました。橋を渡って野川の反対側に来ました。こちらのベンチでお昼ご飯しました。
元々ゴルフ場だった面影が思いっきり残っています。
この辺はフェアウェイかな。ゴルフは上達しなかったです。止まっている球を打つのがあんなに難しいとは思わなかった。
自然観察センターは建て替え工事のため、休館中でした。「公園のご案内」機能は仮事務所に移転しているとのことです。⇒チラシはこちら。
中之橋を渡って、南地区へと向かいます。
橋の下は東八道路で、車が走っています。
南地区へ行ってみよう
探鳥スポットは北地区になりますが、南地区だって自然がたくさん。きっと野鳥もいるはずと思い、張り切っていきます。
広場を道なりに歩くと少年キャンプ場に到着しました。
かまども炊事場もしっかりあって、かなり良さげなキャンプ場。
まぁ、今の時期はキャンプしませんよね。私は冬キャンプ好きですけど。
いこいの広場
こういう感じのところをコンクリートの道に沿って散歩します。
しばらく進むと左手に雑木林が現れます。
意外(?!)なことに、よく目を凝らしてみると野鳥が何匹か行き交っているのが見えたので、探鳥開始!まずはヒヨドリ!
まぶしい、シジュウカラ!
コゲラさん。
がんばった、ヤマガラ。
私のまあまあ好きなシロハラ。
モズにも会えましたが、ピントが合わず、ぼけぼけ(涙)
ひどい写真ですが、まぁ、モズがいましたよという証拠写真として
気を取り直して、少し進むとバーベキュー広場に到着します。
最近、ソロキャンプにハマっている私にとってはワクワクしてしまう場所。使用料無料ですが、事前予約制なのでご注意ください。
バーベキュー広場を道を挟んだ反対側は大芝生。こちらはポップテントを持参して休日を楽しんでいるようです。
The 大芝生。夏は緑の絨毯となって気持ちよさそう。
バーベキュー広場を少し進むと、野川公園サービスセンターに到着します。
なんだか建物もトイレもすごくきれいでお洒落。素晴らしいよ、野川公園。
事務所もガラス越しに全体が見えて開放的で入りやすい。素晴らしい。
サービスセンターのすぐ裏手に正門があります。せっかくなので記念撮影。
正門を道路挟んだすぐ向こう側に調布飛行場があって、その先ちょっと行くとなんと、味の素スタジアムや国立天文台があります
サービスセンターの目の前には売店”パークス”があります。
私は230円の鶏つくねをいただきました。粗挽きで美味しかったです。
広場が最高に気持ちいい。
わんぱく広場に到着しました。遊具がたくさんあって、お子さんもとても楽しそう。
遊具同士も距離が離れているし、大型遊具、小型遊具なんでもござれだし、こんなにのびのび遊べる公園って都内でも他にないかも。
大体、南地区のことが分かったので、北地区に戻る道すがら、こんな雑木林に野鳥の行き交う姿を発見してしまいました。
やっぱりシジュウカラ、ヒヨドリなんですが、ここにもモズがいました。撮影できませんでしたが。。
そして、ここで撮った写真。現地ではシジュウカラだと思って撮った写真。逆光だし、家でボツにする写真にするつもりが、、、よく見てみるとシジュウカラじゃない?!くちばしが太いし黄色がかっているからヒヨドリでもシメでもなさそう。。
イカルだ!と思って帰路に着いたけど、家で調べるとどうやら違うよう。ゴジュウカラかモズか、、、わからずじまいとなりました。
自然観察園へ再挑戦
たくさん野鳥が見れましたが、もうちょっと何か欲しいなぁと思って自然観察園に戻ってきました。
板橋区から、なかなかの遠征をしてきたしね
今日はコゲラもたくさん見ました。
なかなかアカゲラ、アオゲラに会えないんですよね
猫ちゃんの振り向きざまの顔がいい味出しているので採用。
最大の探鳥スポットに戻ってきました。今は他のバーダーさん誰もいません。
背後に気配を感じたのは、アオサギさんでした。
じっと野鳥が来るのを待っていると、なにやらそばで「チッ、チッ、チッ・・・」と地鳴きが聞こえ来たので、聞こえた方へ向かいます。
ずっと「チッ、チッ、チッ」と鳴いているので肉眼で探すも見つからない。双眼鏡を構えて探してみると、、、
ミソサザイだ!!
午前中にネットで調べた通りタワシみたいに茶色くて小さなからだ、つぶらな黒目、ピンと立った尾、間違いない、ミソサザイだ。
しかし、双眼鏡からカメラに取り換えた瞬間、どの枝にミソサザイが止まっていたのか分からなくなってしまい、見失っては困ると思い、カメラで全体を映したもののミソサザイは写っておらず、、地鳴きも止んだし、藪の中へ戻ったのかな。貴重な機会を逃してしまうこととなりました。
残念だけど、仕方ない。今年一番、慌てたと思う。頭の中では双眼鏡で覗いたミソサザイがはっきり刻み込まれています
帰ります
16時前になって暗くなったので帰ります。
北門に到着しました。ここから歩いて新小金井駅に向かいますが、寒いので缶コーヒーを買うことにします。
今日の野鳥観察にぴったりな缶コーヒーがあったので、これを買いました。ネタにもなるし。
オナガ、メジロ、カワセミ、モズ、イカル、ミソサザイ、撮りたかったな。でも、反省はするものの失敗したとは考えない。「奥が深いなぁー」と思えばオールオッケー。
野川公園、たくさんの野鳥に会えたし、野鳥観察にはぴったりな公園でしたね。とても楽しかったです。今日、何時間いたんだ?!